サイの学校

教育・教員のいろは

【理科教師なら知っておきたい】理科を教える目的って何だろうか?

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 こんにちは~  シロナです。

 

どうもサイです。

 

今日,子どもたちに「なんで理科って勉強するの?」って聞かれました...

 

答えられなかったんだね(笑)

 

今回は「なんで理科を勉強するのか」考えてみようか 

 

 

 

 

本日のテーマ

理科を教える目的って何だろうか?

 

 

 

 

 

「これなんで勉強する必要があるんですか?」

と子どもから聞かれることって多いですよね。

 

そんな時...

「それはね~」と 答えられるか,

「黙ってやりなさい!」というのかで,

教師のレベルがでます。

 

人間,ムダなことはやりたくないので,

子どものためにも,自分のためにも,

「なぜ理科を教えるのか?」に対しての

自分なりの答えを持っておきたいですね。

 

 

 

 

目的と目標の違い

 

 

「理科を教える目的って何だろうか?」

と考える場合に,

目的と目標の違いを

押さえておきましょう。

 

何だか似ている2つのコトバですが,

実はまったく意味がちがいます。

 

 目的とは

「最終的に到達したい状態として

意図し行動を方向付けるもの」のコト。

 

目標とは

「その目的を達成するために

設定されためあて」のコトです。

  

なぜこんな話をしたか?

学習指導要領を見てみてください。

教科の目標になっていませんか?

 

「え?じゃあ...目的は?」

というとないんですよ

教科の目標はあっても,

教科の目的はないんです。

 

なぜか?

それは教科というものが,

教育の目的や目標を

達成するための

1つの「めあて」だから。

 

とはいうものの,

理科を教える目的がないとは,

困ったものです。

 

そこで...

「科学教育の目的とは何か」

色々と議論されているなか,

オズボーンの考えから,

理科を教える目的を考えてみます。

 

 

 

 

                

オズボーンの目的論

 

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オズボーンは,

スタンフォード大学の名誉教授です。

彼は,歴史的流れから,

4つの目的を紹介しています。

 

それぞれ見ていきましょう。

 

 

実用的・功利的価値

 

 

 まず1つ目は,

実用的・功利的価値」です。

いきなり,意味不明ですね(笑)

 

簡単にいうと...

「理科を学ぶといろいろ便利だよね」

というものです。

 

たとえば,吸熱反応を知っていれば,

夏のアツい日に道路に水をまくことを

思いつくかもしれません。

 

このように,役立つ科学知識や

科学の方法,合理的思考などを

身に付けることを

教育の価値としたものです。

 

 

教養的・文化的価値

 

 

 2つ目は,

教養的・文化的価値」です。

 

科学も1つの教養であり,

文化であるという考えです。

 

ちょっとカタクルシイですね(笑)

 

 

経済的・国家的価値

 

 

 3つ目は,

経済的・国家的価値」です。

 

科学技術が,

身の回りにあふれている今日では,

科学者を養成することは,

国家の繁栄につながります。

 

つまり...

富国強兵の価値があるということです。

 

 

民主的価値

 

 

4つ目は,「民主的価値」です。

 

たとえば,原子力発電の再稼働に

賛成か?反対か?と議論するとき,

科学について多少の知識がないと

議論できませんよね?

 

こういった問題は,

イデオロギーだけで

議論できるものではないので,

理科をとおして,

最低限議論できるように

教育しましょうねというコトです。

 

 

 

 

目的論の変遷

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 オズボーンは,

イギリスの歴史的変遷から,

この目的論を示しました。

 

科学が生まれたばかりのころは,

なぜ科学を学ぶのかという根底には,

実用的・功利的価値がありました。

 

 

その後...

科学を大学で教えようとする

科学者がでてくるのですが,

当時は「大学で教える=教養となる」

というかんがえ方が強かったため,

受け入れられませんでした。

 

そこで,「え?科学って教養じゃね?」

という教養的・文化的価値を,

科学者が見いだします。

 

 

1900年代後半にサッチャー首相が

「国力増進には科学教育でしょ!」

と叫んだことで,経済的・国家的価値

注目されるようになります。

 

 

時代は進み...

科学・技術が利益のみならず,

私たちにリスクを

もたらすようになります。

すると,しだいに民主的価値

求められるようになりました。

 

 

このように,

時代のながれに応じて

様々な科学教育の目的論が

議論されるようになります。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は、

理科を教える目的って何だろうか?

というテーマでやっていきました。 

 

内容としては...

 でしたね。

 

これらを参考に,

「理科を教える目的って何だろうか?」

考えてみると良いと思います。

 

 

では、また次回お会いしましょう!!

以上でーす。

 

 

 

 

 

 

 

P.S.

サイの部屋へようこそ。

ここまで読んでいただいて

ありがとうございます。